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温泉の分析

温泉とは

温泉法の第二条において、「この法律で『温泉』とは、地中からゆう出する温水、鉱水及び水蒸気その他のガス(炭化水素を主成分とする天然ガスを除く。)で、別表に掲げる温度又は物質を有するものをいう。」と定義されています。

温泉の分類

本来、温泉とは自然に湧き出るものをいいます。
雨や雪が地下にしみ込んで加熱され、地中にある成分を溶かし、地表にでてきます。
大別すると、温泉は、火山性の温泉と非火山性の温泉に分けられます。また、非火山性の温泉は深層地下水型と化石海水型に分類できます。

火山性温泉

火山地帯では、深層から上昇してきたマグマが、地下の比較的浅いところにマグマ溜りをつくり、1,000度以上の高温になっています。これにより地下水が温められ、断層やボーリング等によって湧き出るものが火山性温泉です。高温泉が多いことや泉質の多様さが特徴です。酸性泉や硫化水素泉のほとんどがこのタイプです。

非火山性温泉 深層地下水型

地下では、深度が深くなるほど地下増温率で地温が上昇し、一般的に100m毎に約3度上昇するといわれています。この地温で地下水が温められたものが深層地下水型と考えられています。含有成分が希薄な温泉が多く、地下の地質により変化します。

非火山性温泉 化石海水型

太古の地殻変動などで、当時の海水が地中に閉じこめられている場合があります。これを化石海水と呼んでいます。有機成分が多いのが特徴で、石油や天然ガスを含んでいる場合もあります。

温泉の分析

温泉法により10年に1回の温泉成分分析を行うことが義務付けられています。
東京都渋谷区で発生した温泉施設爆発事故を受けて、温泉掘削時の可燃性ガスの測定、可燃性ガス発生設備の可燃性ガスの測定が義務付けられています。

別表

温度

摂氏25度以上(源泉から採取されるときの温度)

物質

下記に揚げるもののうち、いずれかひとつ

物質名 含有量(1kg中)
溶存物質(ガス性のものを除く) 総量1,000mg以上
遊離二酸化炭素(CO2)(遊離炭酸) 250mg以上
リチウムイオン(Li 1mg以上
ストロンチウムイオン(Sr2+ 10mg以上
バリウムイオン(Ba2+ 5mg以上
総鉄イオン(Fe2++Fe3+ 10mg以上
マンガン(II)イオン(Mn2+
(第一マンガンイオン)
10mg以上
水素イオン(H 1mg以上
臭化物イオン(Br- 5mg以上
よう化物イオン(I- 1mg以上
ふっ化物イオン(F- 2mg以上
ひ酸水素イオン(HAsO42-
(ヒドロひ酸イオン)
1.3mg以上
メタ亜ひ酸(HAsO2 1mg以上
総硫黄(S)[HS-+S2O32-+H2Sに対応するもの] 1mg以上
メタほう酸(HBO2 5mg以上
メタけい酸(H2SiO3 50mg以上
炭酸水素ナトリウム(NaHCO3
(重炭酸そうだ)
340mg以上
ラドン(Rn) 20×10-10 Ci=74Bq以上
ラジウム塩(Raとして) 1×10-8mg以上

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