微生物検査
商品検査
安全で安心な商品を提供する事は、食品業務に携わる方にとって非常に重要な責務です。
食品衛生法に係る規格検査や、大分県食品衛生指導基準など各種規格検査や、食中毒原因菌の検査などを行っています。
また、定期的に汚染指標菌を検査する事で、調理工程で汚染の発生の有無を調べる事が出来ます。
1 | 細菌数 |
---|---|
2 | 大腸菌群 |
3 | 大腸菌E.coli |
4 | 耐熱菌(好気性芽胞形成菌) |
5 | 乳酸菌(乳酸菌飲料中の) |
6 | 黄色ブドウ球菌 |
7 | 腸炎ビブリオ |
8 | サルモネラ属菌 |
9 | セレウス |
10 | クロストリジア |
11 | リステリア |
---|---|
12 | カンピロバクター |
13 | 腸球菌 |
14 | 緑膿菌 |
15 | 腸管出血性大腸菌O157 |
16 | 腸管出血性大腸菌(VT遺伝子検査) |
17 | カビ |
18 | 落下細菌 |
19 | 落下真菌 |
20 | 酵母 |
21 | ノロウイルス(カキ) |
拭き取り検査
食品を扱う施設では、調理者や器具類を衛生的に管理する必要があります。
調理者の手指や包丁やまな板等の拭き取り検査を行うことで、現状を把握し改善につなげることができます。
定期的に検査を行うことで、調理場環境のモニタリングを行うことが出来ます。
また従業員の意識の向上への効果も期待されます。
拭き取り検査
1 | 一般細菌 |
2 | 大腸菌群 |
3 | 大腸菌 |
4 | 黄色ブドウ球菌 |
5 | 腸炎ビブリオ |
6 | サルモネラ属菌 |
7 | ノロウイルス |
8 | ATP・AMP |
9 | カンピロバクター |
10 | カビ(定性) |
日持ち検査
消費期限 ・ 賞味期限は食品等の特性、品質変化の要因や原材料の衛生状態、製造 ・ 加工時の衛生管理の状態、容器包装の形態、保存状態の要素などから科学的 ・ 合理的な根拠に基づいて設定する必要があります。
その食品等を一番よく知っている者、即ち、製造業者が責任を持って期限を設定し、表示することとなります。
期限設定のための検査項目例
微生物検査 | 理化学検査 | 官能検査 |
---|---|---|
細菌数、大腸菌群、大腸菌、黄色ブドウ球菌、腸炎ビブリオ、サルモネラ属菌、嫌気性芽胞菌、カビなど | 水分、水分活性、pH、酸価、過酸化物価など | 外観、においなど (対照品が必要です) |
検査例
1回目 (製造直後) |
2回目 (1,3回目の中間) |
3回目 (消費又は賞味期限設定日) |
4回目 (設定日の1.2~1.5倍の期間) |
|
---|---|---|---|---|
微生物検査 | ◯ | ◯ | ◯ | × |
理化学検査 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
官能検査 | ◯ | ◯ | ◯ | × |
上記の場合、4回目の検査で微生物検査と官能検査の結果が不良なので、3回目の期間×0.8(安全係数)=消費期限あるいは賞味期限となります。
商品別検査例(目安として)

- まんじゅう
- 目標:7日間とした場合
保管温度:30℃
項目日程 | 製造日 | 製造日 +5日 |
製造日 +7日 |
製造日 +9日 |
---|---|---|---|---|
細菌数 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
大腸菌・ 大腸菌群 |
◯ | ◯ | ||
黄色ブドウ球菌 | ◯ | ◯ |

- 真空パック惣菜
- 目標:20日間とした場合
保管温度:10℃
項目日程 | 製造日 | 製造日 +15日 |
製造日 +20日 |
製造日 +25日 |
---|---|---|---|---|
細菌数 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
大腸菌・ 大腸菌群 |
◯ | ◯ | ||
クロストリジア | ◯ | ◯ |

- 漬物
- 目標:60日間とした場合
保管温度:10℃
項目日程 | 製造日 | 製造日 +45日 |
製造日 +60日 |
製造日 +75日 |
---|---|---|---|---|
細菌数 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
大腸菌・ 大腸菌群 |
◯ | ◯ | ||
黄色ブドウ球菌 | ◯ | ◯ | ||
カビ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |

- かりんとう
- 目標:90日間とした場合
保管温度:30℃
項目日程 | 製造日 | 製造日 +60日 |
製造日 +90日 |
製造日 +120日 |
---|---|---|---|---|
細菌数 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
大腸菌・ 大腸菌群 |
◯ | ◯ | ||
黄色ブドウ球菌 | ◯ | ◯ | ||
酸価・ 過酸化物価 |
◯ | ◯ | ◯ | ◯ |

- 干物
- 目標:5日間とした場合
保管温度:4℃
項目日程 | 製造日 | 製造日 +3日 |
製造日 +5日 |
製造日 +7日 |
---|---|---|---|---|
細菌数 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
大腸菌・ 大腸菌群 |
◯ | ◯ | ||
黄色ブドウ球菌 | ◯ | ◯ | ||
ヒスタミン | ◯ | ◯ |

- 手作りハム
- 目標:14日間とした場合
保管温度:10℃
項目日程 | 製造日 | 製造日 +10日 |
製造日 +14日 |
製造日 +18日 |
---|---|---|---|---|
細菌数 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
大腸菌・ 大腸菌群 |
◯ | ◯ | ||
黄色ブドウ球菌 | ◯ | ◯ | ||
亜硝酸根 | ◯ |
異物検査・クレーム対応
商品に混入してしまった異物について、ご相談をお受けしています。
異物が何であるかを理解することで、調理工程のどの段階で混入したのか等を推察することが、今後の備えにつながります。
1 | 顕微鏡観察 |
2 | かび(定性) |
3 | 金属類(SEM/EDS) |
4 | 有機物(FTIR) |
店舗衛生検査
不衛生な調理場での調理や、従業員からの食品への汚染など、不適切な管理の元で製造された商品から、食中毒事件は発生します。
これまで、何もなかったから大丈夫!ではなく、運よく何も起きなかった…。という可能性は否定できません。
専門の調査員が店舗に伺い調理場を確認し、より安全な調理場にするためのお手伝いをしています。
例としては、厨房施設のある店舗へ年1~2回程度、検査員がお伺いし、排気フードの汚れ具合や、調理器具などの保管状況などの衛生状態を客観的に点検し、改善点などのアドバイスを行います。

換気フードの汚れ

シンク下に裸保管されてる調理器具
遺伝子検査
培養法による微生物検査は、結果が出るまでに長い日数がどうしても必要になります。
当検査センターでは、迅速に結果を出すために、遺伝子検査を用いた検査のご提案も行っています。
1 | ノロウイルス |
2 | 腸管出血性大腸菌(VT) |
3 | レジオネラ属菌 |
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分析依頼が初めてで、何から着手して良いかがお決まりでない場合、事前にご相談したい内容がある場合はお問い合わせフォームよりご相談ください。